日本最古の博物館として開館
鶯谷には日本を代表する歴史的な博物館があります。
それが東京国立博物館であり、日本でもっともメジャーな博物館と言える存在です。
イメージの薄い鶯谷に日本で一番メジャーな博物館があるというのも面白いものですが、東京国立博物館の歴史は1872年から始まっています。
1872年に日本最初の博覧会が開催されたとともに、日本で始めて博物館というものが誕生をしたのです。
この当時はまだ名称は東京国立博物館ではなく、文部省博物館と明記されたものでしたが、それでも日本にはじめて博物館が登場をした瞬間だと言えるでしょう。
それから1889年には名前が帝国博物館に改称されることになり、更に1900年には帝室博物館という名前に変わりました。
ここから暫くの間は帝室博物館の名前で呼ばれ続ける事になり、1947年まで使用をされることになったのです。
1947年には帝室博物館が国立博物館の名前に変わり、1952年に現在の東京国立博物館の名前になったのです。
博物館全体の歴史としては150年近いものがあり、東京国立博物館になってからでも70年近い長い歴史を持つ博物館となっているため、まさに日本の歴史を物語った博物館だと言えるでしょう。
もちろん、建物自体は何回も改修をされたりしていますから、開館当時のものはほとんど残ってはいませんが、開館をした当時の意義に関しては脈々と受け継がれています。
それだけに鶯谷の住人のみならず、東京あるいは全国から多くの人が集まる場所となり、多くの人たちに日本の文化や海外の文化を伝え続けてきた施設となっています。
鶯谷に訪れたときには、一度は訪れたいレジャースポットだと言えるでしょう。
常設展と特別展を開催
東京国立博物館では、他の博物館と同様に常設展と特別展を開催しています。
とにかく規模の大きな博物館であるため、じっくり見ていると一日では見きれないほどに様々なものが展示をされていますから、複数回に分けて楽しんでみるのも良いでしょう。
常設展であれば、文字通り常に展示をされていますから、慌てて一日で回る必要はなく日を分けて見るところを決めてじっくり鑑賞をするのも悪いものではありません。
日本の歴史がたっぷりと詰まった博物館だけに、まるでタイムスリップをしたかのような気持ちになることができ、時間をさかのぼりそこから少しずつ現代に向けて進むというのは、博物館ならではの醍醐味だと言えます。
また、ものによっては触ることはできませんが、ガラスケースに収納はせずに直接間近で見ることができるものもあるので、じっくり細部まで堪能をすることができます。
特別展は期限が決まっているのでスケジュールをしっかりと調整して置かなければ見逃してしまうことがあるので、見たいものが展示されているときには予定を組むところから始めるようにしましょう。
毎回、興味をそそられる魅力的な展示をしているので、常設展を全て見終わったという人であっても特別展が開催されるごとに足を運ぶ楽しみがあります。
立地も鶯谷駅南口から下車をして徒歩10分の位置にあるので、鶯谷の街並みを堪能しながら更に博物館の展示物を楽しむことができるので、多少歩くものの街並みも眺めることを考えれば二重に楽しめる場所だと言えます。
駐車場はないので、車を利用する場合には駅周辺の駐車場を利用することになるので覚えておきましょう。
日本を始め東洋諸国の文化財を収集
東京国立博物館は有形文化財を収集することを目的としているだけに、日本の歴史的に価値のある様々な文化財を収集しています。
日本でもっとも規模が大きいだけに、コレクションの数というのも非常に膨大なものがあり、他では目にすることができないような、ここにしかない非常に貴重なものもあるのが特徴となっています。
重要な価値のあるものだけでなく、他の博物館でも見ることができるようなものもあり、日本の歴史をたどることができる様々なものが揃えられているのが、最初の特徴となります。
しかし、収集されている文化財は日本のものだけにとどまらず、東洋諸国の文化財があるのも東京国立博物館の特徴となっているのです。
東洋諸国には日本と違って発展途上国も少なくなく、文化財を収集する余裕のない国も珍しくありません。
そのため、東京国立博物館が東洋諸国の文化財を収集することは結果的に、他国の文化を保護することにも繋がっているのです。
現地ですら貴重なものが、日本の東京国立博物館に保管されているということを考えると、この博物館の意義というのは日本にとどまらず、世界的にも非常に重要なものだと言えるでしょう。
惜しむべきは数が多いだけに、すべてのものを展示することができるわけではなく、人知れずに蔵の中で眠っているものも少なくないことだと言えます。
しかし、それでも何かのきっかけで注目を集めることになったときには、特別展が開催をされたりすることになりますから、そのような面から考えるといつ新たな時代的な発見を楽しめるかわからないと言ったワクワク感があるといえるでしょう。
このように東京国立博物館は日本だけでなく、世界のロマンに包まれた博物館となっています。