こだわりの湯が自慢!鶯谷からほど近く日暮里の「斉藤湯」

画像:斉藤湯

http://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-118

1年かけて全面リニューアルしたキレイな銭湯

鶯谷からほど近く(最寄り駅はJR山手線日暮里駅)にあるのが、歴史ある銭湯の「斉藤湯」さんです。歴史が長いものの、2015年4月にリニューアルオープンしただけあって内部はとてもキレイで「銭湯」「鶯谷」というレトロで古臭いイメージを良い意味で裏切ってくれます。改装には丸一年かかっており、再開を心待ちにしていた常連さんがリニューアルオープンの日には列をなしたとか。木造であった改装前とはうってかわってビルの銭湯になっており、中に入るとその広さと開放感、天井の高さに驚かされるでしょう。ロビーで受付をし、料金を支払って内部へ進むとその印象はさらに強くなります。浴室は白とベージュを基調とした明るめの雰囲気で、オシャレな感じが女性ウケも抜群です。浴室の入り口には掛け湯をするための小さな台があり、近年急増している訪日外国人など「掛け湯を知らない」方にとってもわかりやすい作りとなっています。外国人に限らず、最近の若者は先頭に行ったことのない人も多いためこれはうれしい気遣いです。もちろんシャワーも備わっているため、洗面器でザブンと浴びるのも良し、シャワーでさっと流すのも良しと好きな方を選べます。このユーザーライクな作りに家族連れや女性客が増えているとかで、誰にとっても入りやすい雰囲気が斉藤湯の魅力と言えるでしょう。ビジネス街にも近いためサラリーマンのリフレッシュとしても人気であり、谷根千エリアの散歩に疲れた方も立ち寄るそうです。鶯谷エリアにおいては知る人ぞ知る存在だった斉藤湯ですが、現在は客層を問わずすっかり人気スポットとなっています。

サウナや岩盤浴はつけずにお湯にこだわる

大規模改装を行ってリニューアルしたと聞けばミストサウナや岩盤浴、酵素風呂や砂風呂など最新の目新しい施設を思い浮かべがちですが、斉藤湯では「うちはあくまで風呂屋、湯屋」というところにこだわってお風呂一本で勝負しています。お肌が弱い方にも安心な軟水をすべての浴槽で使用しており、安心してお風呂を楽しむことが可能です。江戸っ子の気風をあらわして、改装前の斉藤湯は「熱々」の湯温でしたがリニューアル後はやや温度を抑え気味(およそ39℃前後)にし、万人が気持ちよく入れる水温に設定して常時それを保っています。長めに半身浴を楽しんだり、子供が中で多少はしゃいでしまってものぼせない、気持ちよく包んでくれるお湯が人々を引き寄せているのです。ただし、「どうしても風呂は熱くないとダメだ」という江戸っ子の要望も汲んで小型の浴槽に「熱々」が用意されています。皆のニーズを丁寧にくみ取り、しっかりと反映させる斉藤湯の姿勢がよくあらわれていると言って良いでしょう。高濃度の人工炭酸泉は血行がよくなるため、年配の方に人気で「ここに通ってから医者いらず」という方もいるほどです。また露天風呂のほうのお湯は白く濁っていますが、これは特殊な装置でミクロの泡を発生させているため。この小さな気泡が毛穴の中にまで届いてやさしく汚れを除去してくれるので、お肌がキレイになって洗い上がりもしっとりだと特に女性からの評判は上々です。近年は年配の方も男性も美肌を意識する方が増えていますし、しっかり洗えて体臭にも効果的なので鶯谷近辺まで来たら斉藤湯でサッパリ、を習慣にするのもおすすめです。

電気風呂、炭酸泉、シルキー風呂と飽きずに過ごせる

「お湯にこだわる湯屋」とご主人の斉藤さんが宣言するように、鶯谷の斉藤湯にはいくつもの種類のお湯をいかした浴槽が用意されています。たとえばさきほどのミクロの泡が発生するのは露天風呂で、外の空気に触れながらリラックスしてキレイになることができる人気の浴槽です。熱々のお湯につかれる高温湯や、それに熱くなりすぎた身体を冷ます水風呂ももちろん用意されています。身体を一度熱くして血管を拡張し、水風呂で冷やす「温冷浴」は血行を良くし若々しい肌を作るということで今注目の健康法です。定番のジェット風呂は当然のことながら、ゆったりと横になれる寝風呂もあるため鶯谷散策に足が疲れた方もここでしっかり回復し、リフレッシュできると評判になっています。電気風呂ではときどきリズムの変わる電気がコリをほぐしてくれるため、身体が固くなってしまった方に人気です。ご主人の斉藤さんも大浴場に出てきて入浴し、常連さんをはじめお客さんと言葉を交わす様子はまさに昔の銭湯、心温まる街の社交場といった風情です。ずっと通ってしまうファンが多いのもうなずけます。じゅうぶんに汗をかいて温まったら、脱衣所でしっかりと身体を拭いてロビーに向かいましょう。牛乳やビールなど、冷えた飲み物各種が揃っておりここで楽しむことができます。家族連れはもちろん、地元の常連さんや外国人観光客、若い女性のグループなどあらゆる人が入り混じりリラックスできる斉藤湯は下町のちょっとしたワンダーランドです。不思議な魅力の詰まったこの斉藤湯、鶯谷や谷根千に寄ったときには思い出してひと汗流してみてはいかがでしょうか。

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