黒湯がネットで話題!?「六龍鉱泉」

画像:六龍鉱泉

http://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-95

熱湯好きの江戸っ子にはたまらない銭湯

鶯谷は下町の風情が残る地域ですが、その鶯谷に江戸っ子にはたまらない熱いお湯の銭湯があります。
昔から江戸っ子は熱いお風呂に入るのが粋とされていて、江戸から昭和の中頃まではお風呂といえばかなり熱いものでした。
ところが近年は無理して熱いお風呂に入るという習慣がなくなりつつあり、熱いと感じる銭湯の数も減ってきています。
銭湯といえども商売ですから、熱くて入るのが辛いお風呂よりも万人が入りやすい温度に設定をしたほうが集客面で有利となるだけに、どうしてもニッチな需要にはこたえることができません。
そのような中で鶯谷の近辺にある、六龍鉱泉は今の感覚で言えばかなり熱い温度であり、昔ながらの江戸っ子好みの湯温となっています。
水温は直接掲載されていませんが、45-6度程度あるということで一般家庭や他の銭湯では高くても42-3度であることを考えるとこれは相当に熱いということになります。
特に40度を超えてからの1度の差というのはかなり大きなものがありますから、熱いお湯に浸かりたいという人であれば六龍鉱泉は間違いなく満足することができるお風呂だと言えるでしょう。
熱いだけが取り柄ではなく昔ながらの情緒があふれるというのも、六龍鉱泉の特徴となっています。
少し古めかしい雰囲気は最近のものにはないレトロな良さを感じさせてくれて、綺麗な銭湯とはまた違った味わいがあります。
昭和初期から営業をしていて昭和30年代に現在の建物が建て直されましたが、それでもざっと60年程度は経過をしているということで、まさに東京や鶯谷の歴史を語ってくれるお風呂屋さんでもあるのです。

黒湯には肌をつるつるにする効果がある?

鶯谷近くの六龍鉱泉は熱いお湯が一番の特徴ですが、それだけでなく黒湯の浴槽があるのもポイントです。
黒湯は文字通りお湯の色が黒い色をしています。
都内では黒湯のお風呂は珍しいものではなく、フミン酸など植物性の有機物が含まれることで、お湯の色が黒くなります。
含まれる成分によって黒い色をしているのですが、実はこれは色が黒いだけでなく美肌効果があるとされているため、熱いお風呂が好きな男性だけでなく、美肌になりたいと願う女性にとっても嬉しいお風呂となっているのです。
それではなぜ黒湯は肌をつるつるにしてくれる効果があるのかいえば、たっぷりのミネラル成分が含まれているためです。
ミネラル成分によって保温や保湿効果を得ることができ、それによって肌がつるつるになるというわけなのです。
通常銭湯といえば純粋に水を沸かしただけのお湯を張ったものが多いので、効能を期待することができませんが、六龍鉱泉の黒湯であれば美肌効果が期待できる成分が含まれているので、スキンケアにも役立てることができるというわけです。
最近はどこでも黒湯のある場所が増えてきただけに、物珍しさもなくなってきたかもしれませんが、これも東京の名物と言える存在であるだけに、老舗の六龍鉱泉で入る黒湯はまた格別なものとなるので興味を持った人は一度入りに行ってみるのも良いでしょう。
また、すでに何度も行ったことがある人であっても黒湯の効能に東京名物であるということを知ることで、より味わい深くお風呂を楽しむことができるので、知っておいて損はありません。
普段何気なく入っているお風呂も効能や背景を知ると、より楽しむことができるものです。

根津駅から歩いて5分で便利

六龍鉱泉は根津駅、鶯谷駅、上野駅の間にあり一番近い根津駅からだと徒歩5分程度で行くことができる好立地にあります。
この5分程度という距離がまた絶妙なものがあり、上野動物園の方面に狭い路地を歩いていると下町の風情を感じさせてくれるため、普段とはまた違った東京の光景を目のあたりにすることができます。
普段は何気なく見過ごしてしまうような景色でも、昔の人はこのようにのんびりと歩いて銭湯に向かっていたのかと考えれば、道中も銭湯気分を楽しむことができるのも魅力の一つだと言えます。
風情を十分堪能した頃に見えてくる六龍鉱泉は、いかにも戦闘といった外観で歴史を感じさせるその建物は、ここでも雰囲気を感じさせてくれるのがポイントです。
暖簾をくぐると番台がありそこで料金を支払い中に入ることになります。
これも券売機で入浴券を買って入場をすることの多い現代ではない、六龍鉱泉の味でありささやかな人と人との触れ合いが忙しい現代社会で荒んだ心を癒やしてくれます。
熱いお風呂でさっぱりとした後は外の空気が心地よく、駅まで歩く間にちょうどいいぐらいに体のほてりが覚まされますから、駅まで5分程度というこの距離は歩くところまで楽しむことができる要素となっているわけです。
銭湯というのはただお風呂に浸かって汗を流してそれで終わりというものではなく、日頃の疲れた体を癒やして気分転換をするためのものでもあります。
それだけにアクセスが良くて行きやすいというのは便利なものですし、かといってあまりにすぐに到着するのではなく、適度に歩いて情緒を味わうこともできるので六龍鉱泉はそのような意味で二度美味しい立地にある銭湯だと言えるでしょう。

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