スープのベースは鶏出汁
鶯谷はあまり訪れる機会のない場所で、何があるのか知らないという人も多いのではないでしょうか。
実際に駅の利用者は山手線の中でも最下位であり、地元の日でもなければ駅から降りることが少ない場所であるのは間違いありません。
しかし、そのような場所だけに魅力的な店も数多くあり、思わぬ穴場があったりしますから、鶯谷のことを知っておいて損はありません。
特にラーメン好きだったら一度は訪れてみたい店のひとつに七麺鳥があり、鶯谷駅北口から徒歩4分、距離にして375mのところにあるこのお店はその名前の通り、鶏出汁のスープが魅力のラーメン屋さんです。
近年はこってりと脂っこい豚骨ベースのラーメンが人気であり、それだけに昔ながらの鶏出汁ベースのスープというのは少なくなってきています。
どちらが良いとか悪いとかというものではなく、どちらにも魅力がありますから鶏出汁ベースのスープを求めている人にとっては選択肢が減ってきているのは残念なところですが、鶯谷に訪れれば美味しいラーメンを楽しむことができるのです。
七麺鳥は地元人には大人気のお店であり、それ以外の場所から来た人も一度食べたら病みつきになってしまうという人も少なくありません。
いままで鶯谷に来ることはほとんどなかったけれども、七麺鳥を知ってからここのラーメンを食べるためにわざわざ鶯谷に立ち寄るようになったという人もいるほどの絶品であるため、ラーメン好きはもちろんのこと、グルメ好きであちこちの美味しいものを食べ歩いているという人にもおすすめです。
普段あまり立ち寄ることがない場所だけに、隠れた名店が存在しています。
醤油・塩・濃厚背脂味噌がおすすめ
七麺鳥は鶏出汁ベースとなっていて、そこから選ぶことができるスープが醤油・塩・濃厚背脂味噌とわかれています。
どれも絶品で甲乙つけがたいものだけに、醤油好きな人もどこに行っても塩を頼む人でも、コクのある味噌が一番と考えている人も誰もが満足できるものとなっています。
醤油は最近のトレンドの逆を行くあっさりとしたものとなっていて、こってりとしたものを求めている人には少し物足りないかもしれませんが、素朴ながら深みのある味わいのものを食べたいときには最適です。
昔ながらのラーメンの良さを持ちつつも、七麺鳥でしか食べることができないオリジナリティあふれる味わいがあり、スタンダードながらどこにもない美味しい中華そばを楽しむことができます。
塩も醤油と同様にスッキリとした味わいが魅力で、確かに鶏の出汁をしっかりと楽しむことができるものに仕上がっています。
塩はあっさりとしすぎて物足りないと感じてしまうことも少なくありませんが、七麺鳥のスープあっさりとしていながらコクがあり出汁の旨味がしっかりと生きているので、物足りなさを感じません。
こってりが好きな人は断然濃厚背脂味噌がおすすめで、これは醤油や味噌と打って変わって近年トレンドのタイプのスープです。
醤油や塩があっさりとしていて高い完成度を誇っているだけに、こってりタイプの味噌はイマイチではと思ってしまいがちですが、ここが七麺鳥の凄いところで方向性が正反対のスープにもかかわらず、ただ脂っこいだけではなくしっかりとした旨味を感じさせてくれる濃厚でありながらあじわいのあるものに、仕上げているのがポイントです。
ガラス張りで女性1人でも入りやすい
七麺鳥の魅力は立地とスープだけでなく、その入りやすさにもあります。
ラーメン屋というと威勢の良さが感じさせられる店が多く、活気溢れる雰囲気がある一方で女性が入りにくい店も少なくありません。
女性だけでなくあまりにも圧倒するような雰囲気があると、男性であっても躊躇してしまうことがあるものですが、七麺鳥に限ってはそのようなことがなく女性が1人であっても入りやすい雰囲気が魅力です。
建物の外観は派手さは一切なく、落ち着いた佇まいで注意をしていなければ見過ごしてしまいそうな感じになっています。
看板の色も青に白地で書かれたもので、主張しすぎていないのがポイントになっています。
表に出ているのぼりがラーメン屋であることを表していますが、それがなければ一見するとカフェなどと見間違ってしまうかのような雰囲気です。
そして、ガラス張りになっているのが特徴で外から店内の雰囲気をうかがい知ることができますから、店の中はどのようになっているのだろうかと不安になることなく、自然に様子を見ることができるため入りやすくなっているのです。
表には写真が載ったメニューの立て看板も置かれているので、店内に入る前にメニューを決めることもできるので、そのような面でも入りやすいと言えるでしょう。
カウンター席が12席と多めに用意されていて、1人で入ることを想定された作りとなっていますから、1人でも人目を気にすることなく気軽に立ち入ることができます。
なかなか、このような店は気軽に入りづらい雰囲気があるだけに敬遠してしまう人も少なくないところですが、七麺鳥であれば女性1人でも難なく入ることができるのも魅力のひとつとなっています。