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昭和の純喫茶風のカフェ!創業60年以上
鶯谷と言えば、昔から栄える山手線沿いのノスタルジックな風情ある町として有名です。上野にもほど近く、出張に向かうビジネスマンや受験のために上京してくる受験生のためのビジネスホテルが立ち並びます。それと同時に日暮里繊維街や「谷根千」など歴史あるスポットも近いため、外国人観光客にも人気となっています。そんな鶯谷でちょっと一息つきたいときにおすすめなカフェが、「珈琲専門店ライフ」です。ガラスの張った木製ドアに落ち着いた配色の外観はまさに昭和の純喫茶で、暗くなると温かみのあるオレンジ色のライトが道行く人を穏やかに誘います。いわゆる「昭和レトロブーム」に乗って作られたわけではなく、本当に昭和の時代から、創業60年以上鶯谷のこの同じ場所で営業を続けてきた老舗カフェがこの「ライフ」です。全盛期には商談のためのビジネスマン目当てに多くの喫茶店が営業していましたが、現在はこのライフだけが生き残っているとのこと。ちなみに、お昼の営業時間までは通常の喫茶店であり夜はお酒も出すスナックのような業態で運営されています。お客さんは近所に住む常連さんが多いものの、「いちげんさん」が入りにくい雰囲気ではないため昭和レトロな雰囲気が好きな方は近くまで寄ったときに訪れてみるのも良いでしょう。日暮里駅からも徒歩圏内、10分ほどですが、最寄りは鶯谷駅(徒歩3分程度)なので鶯谷からのんびり商店街の中を抜けていくのが定番です。定休日は基本的に日曜日ですが、イレギュラーなお休みがある場合もあり、そのうえに公式ホームページ・ツイッターなどはないためあらかじめ注意が必要です。
小物までノスタルジックな昭和テイスト
「ライフ」の店内に入ると、外観以上に昭和レトロな雰囲気に包まれることになります。基本的には開店当初から大きく内装は変えていないということで、親子孫三代にわたってこのお店を守ってきたオーナーさんたちの歴史を感じることが出来ます。席はやや低めの、ゆったりとした背もたれのついた革のソファーとスタンダードなテーブル席、マスターとの会話が楽しめるカウンター席、ちょっとした集まりに最適なソファー席(6名用)などがあり用途によって使い分けが可能です。テーブルや椅子、照明はもちろんのこと、紙ナプキンやマッチなど喫茶店の定番小物も創業当時から変わっておらず、これ目当てで来店するお客さんもいるほど。またシュガーポットや食器もレトロで可愛らしいアイテムを使っているため、レトロブームに乗って若い女性のカフェめぐりコースとして人気を博しています。落ち着いた内部には、マスター選曲の昭和の歌謡曲が流れていっそう時間の流れを忘れてノスタルジックな雰囲気にひたれるのもうれしい点です。暖色の照明と、親しみやすい接客でタイムスリップしたような気分になれると年配の方に人気なのもうなずけます。ライフでは、事前予約がいるものの貸し切りなどの対応も行っているためちょっとしたパーティーやお祝いをすることも可能です。ネット上で予約状況を確認できるので、電話で問い合わせてみるのが良いでしょう。ただ、2018年秋に大規模な改装を予定しているそうですから創業以来の雰囲気を味わいたい方は早めの訪問をおすすめします。だんだんに少なくなっていく貴重な純喫茶、ライフはこれからも続いていってほしいカフェのひとつと言えます。
こだわりの一品は「コーヒー」
ライフのメニューは純喫茶らしく、コーヒーを主軸とした王道カフェメニューです。しかしそのボリュームは有名で、とくに「サンドイッチ」は値段のわりにたっぷり食べられると評判の一品。近所にある相撲部屋の関取たちのお気に入りということですから、そのボリュームがうかがい知れます。注文すればサンドイッチのパンをトーストに変えてカリカリのホットサンドにしてくれるなど、細かい気遣いもうれしいところです。その他にもスパゲティナポリタン、ポークカレーなど洋食のメインストリームを揃えており、リーズナブルな価格とあいまって庶民の食卓ともなっています。豚の生姜焼き定食や、女性にうれしいサラダヌードルなどメニューも豊富で、コーヒーがついてくるのはさすが老舗カフェといったところでしょう。そのコーヒーはとてもこだわった逸品で、豆から選ぶのはもちろんのこと、焙煎も自ら行い注文を受けてから一杯ずつ挽いて淹れていくためフレッシュなコーヒーの香りが楽しめる、まさに本格派です。豆の種類も多く、オーダーできるので自分好みの一杯を見つける楽しみもあります。散歩に疲れてコーヒーだけ飲むにも、お昼や夕方に入ってしっかり食べるにも適したライフは街の癒しスポットです。夜は飲むことも可能なため、全時間帯で訪れてみるのも面白いでしょう。ランチはメニューが日替わりなので、あらかじめ下調べしていくことをおすすめします。ランチタイムには禁煙になりますので、喫煙者の方は注意が必要です。鶯谷を訪れた際には、昭和の香りにつつまれて美味しいコーヒーが飲めるこの「ライフ」をぜひ訪問してみましょう。