表の注意書きは必読!鶯谷の深煎りコーヒー専門店「北山珈琲店」

画像:北山珈琲店

https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131104/13016499/

入谷、鶯谷、上野駅から徒歩圏内

東京都台東区に所在している「北山珈琲店」は人気の高いコーヒー専門店で、入谷・鶯谷・上野の駅から徒歩で行くことができます。最寄り駅は入谷と鶯谷でどちらも徒歩7分、上野からは徒歩10分弱となっていて、使いやすい駅のご利用がおすすめです。ただポイントとして入谷はホームが地下で地上に出るまで時間がかかり、上野はターミナル駅として常に人で混雑していますので、鶯谷を利用するとスムーズにいくことができます。こちらを出発点とした場合、線路沿いに進めばよいので他に比べて分かりやすいのが特徴です。
上野界隈は下町としてのイメージが強く、実際に建物が乱雑に並んでそれが魅力になりますが、慣れていない人は迷子になってしまうことも多くあります。北山珈琲店はコーヒー好きの人にとって一度は行ってみたい店であり、最近はカフェ好きな人の間でも話題になっており、遠出してくる人も少なくはありません。慣れていれば店に向かうのも難しくないですが、店を目当ての初めて上京してきたという人には込み合っている街は難解なものです。そこで行きやすいルートを考えるのも必要となり、徒歩圏内で行けるいくつかの駅の中でも鶯谷を利用するのがおすすめとなります。
所持しているスマートフォンの地図アプリを使えば問題ないかもしれませんが、同じような建物が多いと方向に悩んでしまいます。鶯谷の駅を出て鶯谷公園に向かって進み、常磐線の線路を沿って東京キネマ倶楽部や上野郵便局といった目印を過ぎて、三峰神社を抜けると目的地はすぐそこです。地図がなくとも迷う心配がないので、東京に不慣れな方でも手軽に行けます。

珈琲を楽しむだけのこだわりの空間

北山珈琲店は純粋にコーヒーを楽しむだけの空間と考えていただきたく、用意されているメニューは厳選されたものだけです。メインであるドリンクはキリマンジャロやブルーマウンテンといった有名な銘柄を中心に、オールドウエスタンや雅ブレンドなどこだわりの品となっています。他にフードメニューとしてトーストがあるくらいで、その他には用意されておりません。
また店はコーヒーを味わうことに全力を注いでおり、入店する前には扉に書かれた注意書きを読むことが必要です。1回の利用は30分程、事務処理・読書・商談・待ち合わせ場所としての利用は禁止としっかりと書かれているので、不安になって入店を止めてしまう人も出てきます。しかしこのお願い事はコーヒーに本気で取り組んでいた店主の思いであり、それを受け入れた人だけが味わうことができると考えられます。そして覚悟を決めて店内に入っていくと、店主から「外の張り紙をご覧になりましたか?」と尋ねられるので、美味しいコーヒーを味わうために入ったなら、素直に「はい」と答えてください。そうすればすぐにテーブルに案内してくれますので、初めての時は緊張するかもしれませんが、一種の儀式だと思えば特に問題はないです。
席についてメニューを見て注文した後、普段はスマートフォンや小説で時間つぶしをする方も、こちらではゆっくりと店内を眺めながら待つのをおすすめします。店内には焙煎されたコーヒーの良い香りが充満していて、豆の入った麻袋や焙煎機があり雰囲気を高めています。普通のカフェとしての利用ではなく、コーヒーを味わうためと思って気分を盛り上げていくのも良いです。

コーヒーにストイックな店主の渾身の一杯

北山珈琲店はオーナーである北山氏が渾身の一杯を提供するためにある店で、そのためには店主の努力だけではなく、客側の力も必要になるとご本人がメディアのインタビューで答えています。一生懸命頑張れば美味しいコーヒーを淹れることができますが、しかしそれ以上に昇華させることは難しく、ここで必要となるのが客の力となるそうです。「最高の仕事をしてくれ」といった願いや念力が加わることによって、より美味しいコーヒーが完成すると答えていました。
実際に味というのは純粋に味覚で感じるだけではなく、雰囲気というのも関わってきます。TPOという言葉がありますが、香りを楽しむ場所で煙草を吸われては台無しになり、カフェでもうるさすぎる場所では味わう余裕がなくなってしまいます。そういった意味から本気で美味しいコーヒーを味わいたい時には、客側の努力も必要となってくるわけです。
そして提供されたコーヒーですが、深煎りを推奨しているだけあって見た目は漆黒、そして口に運ぶと苦みと熟成豆のまろやかさが口の中に広がり、さらにずっしりとした重量感も感じさせます。人によっては美味しさを通り過ぎて、コクと酸味によって美しさを感じるくらいです。おすすめの飲み方としてはカップの半分くらいになった時に、砂糖とクリームを入れることが推奨されています。加えるとまた別の味わいが口の中に広がり、良いコーヒーはブラックでという既存概念が崩されていきます。ただこれは北山珈琲店だからと言えるのかもしれません。
最高に美味しいコーヒーが味わえる「北山珈琲店」は、店を利用する客にもルールが求められる場所ですが、飲んでみれば納得の味なのでお好きな方は行ってみることをおすすめします。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする