「つけめんTETSU」による中華そば店
鶯谷は東京にありながらも、少しマイナーなイメージがあるのは否めません。
乗り降りする人も山手線の中では最下位だけあって、あまり積極的に訪れるような場所ではありません。
いつも通過するけれども降りたことがない駅として扱われることも多いのですが、それだけに隠れた名店が数多く立ち並ぶ場所だったりもします。
きみはんがそのひとつで、この店はつけ麺で有名なつけめんTETSUによる中華そば店なのです。
大元がつけめんで有名なお店だけに、普通のラーメンの方はどうだろうかと思う人もいることでしょうが、つけめんと甲乙つけがたいものとなっていますから、つけめんTETSUが好きな人はもちろん、ラーメン好きグルメ好きは一度は訪れたいお店となっています。
きみはんは鶯谷駅から300m少し歩いたところにあり徒歩3分程度で、メトロ入谷駅からも徒歩4分程度で行くことができるので立地が良くて訪れやすいのがポイントです。
営業時間は午前の11時から深夜の11時まで営業をしていて、定休日もなく営業しているため何時行っても開いているのも訪れやすくて便利です。
メニューの種類も充実していて昔ながらの雰囲気が漂う江戸前煮干し中華そばから、つけめんTETSUらしくつけめんも用意されています。
サイドメニューも充実していて茹で餃子に海老ワンタン、チャーハンなどが揃っていますからラーメンだけでは物足りないというときや、中華そばがあまり好きではない人と一緒に訪れるときに選択肢があるので誰とでも一緒に訪れやすくなっています。
トッピングの種類も豊富にあるので、好みのラーメンに仕上げられるもの魅力です。
和風の煮干しスープが特長
きみはんでは江戸前煮干し中華そばが売りとなっているように、なんと言ってもその目玉は煮干しで出しをとった煮干しスープになっています。
最近はこってり系の動物で出汁をとったものが多くなっているだけに、魚介系のあっさりしたものを食べることができるのは、それだけで鶯谷に訪れる価値があるといえるでしょう。
煮干しスープが売りになっているものの煮干しの味が前面に出すぎていないのがポイントで、他の節系の出汁もバランスよく混じり合ったものとなっているだけに、味わい深さがあります。
魚介系ではあるものの出てくるスープは適度な脂っ気がありあっさりとしながらも濃厚さを感じさせてくれるものとなっているので、最近のこってり系が好きな人でも美味しく食べることができますし、あっさりしつつもどこかでパンチが欲しいという人にも最適です。
醤油と塩を選ぶことができ、醤油はやや濃い目の味ながらも濃すぎると感じさせるようなものではなく、塩辛さが丁度美味しいと思わせてくれる絶妙な味となっています。
それに対して塩はあっさりとしていていかにも塩といった下限の良さに、煮干しの風味がたまらない一品です。
つけめんに関しても絶品であり、煮干しの風味と梅の風味がマッチした梅香る煮干しつけめんはつけめんTETSUらしい仕上がりとなっているため、一度ここのつけめんを食べてみたいと考えている人にぴったりです。
和風の煮干しスープを売りにしていながらも、それを強調しすぎずにあくまでもラーメンとしてバランスよく昇華させたきみはんは鶯谷飲みならず、東京全体を見渡してもレベルの高い店だと言えます。
お店の外観も和の雰囲気
きみはんは和風の煮干しスープが最大の特長ですが、和風なのはスープだけでなくお店の外観も和の雰囲気を持っています。
元々は中華そばというだけに、中国がルーツの食べ物ですから外観に関してもどことなく中華テイストを取り入れた店は少なくありません。
最近でこそそのような店は少なくなってきましたが、それでもや針従来のラーメン屋さんのイメージを引きずっている店は数多くあります。
それに対してきみはんは提供している江戸前煮干し中華そばの通りに、店の外観も和の雰囲気があり一見するとラーメン屋ではなく、小料理屋かと思わせるおしゃれな雰囲気が特徴です。
鶯谷の町並みにマッチしていて大きく主張しすぎずに、それでいて確かな存在感を示している店構えはつい気になって中に入ってみたくなる雰囲気があります。
落ち着いた感じの外観であるため、誰でも気軽に入りやすいのもポイントの一つになっています。
女性の場合、普通のラーメン屋だと少し入りにくいと感じてしまうこともありますが、きみはんの落ち着いた雰囲気は女性であっても気軽に立ち寄ることができますし、提供されているものも女性が好みそうな感じのものだけに、そのような面でも入りやすいと言えるでしょう。
このようにきみはんのこだわりというのは、ラーメンだけでなく外観にも現れていて、新時代の日本料理を提供していることを存分にアピールするものとなっています。
一見するとラーメン屋とは思えないような外観から、近年では少なくなった昔ながらの中華そばに今の時代のスタイルを上手く取り入れたこの店は、鶯谷に行ってみたいと思わせてくれる魅力を持っています。